4 フロアの売場と隣接する倉庫を対象に、Ekahau を用いた Wi‑Fi アセスメントと再設計を実施。頻発していた POS の切断と音声の断続を解消し、ローミングの安定化で業務効率を高めました。
クライアント:小売チェーン(都内 4 フロア+倉庫)
背景
旧来の AP 配置に改装が重なり、カバレッジの凹みや同一チャネル干渉、バンドステアリングの不均一が生じていました。倉庫の通路は反射と隠れ端末を生みやすく、RSSI/SNR/チャネル利用率/干渉のベースラインも不足していました。
課題
- POS の切断とローミング時の音声断の削減
- 反射が大きい長い通路でのスキャナ性能の改善
- 再現可能なアセスメント基準と受入条件の確立
- 営業を止めず、安全基準を守りながら変更を実施
アプローチ
受動/能動サーベイとスペクトラム解析で RF 状況を可視化。20/40 MHz のチャネル設計で容量と同一チャネル干渉のバランスを取り、802.11k/v を有効化してローミングを支援。対象エリアでは TWT も適用しました。通路には指向性アンテナを用いて指向性を高め、反射と隠れ端末の影響を抑制しました。
実装の詳細
- サーベイ・ベースライン:Ekahau の受動/能動サーベイ、RSSI/SNR/チャネル利用率/干渉を取得。非 Wi‑Fi ノイズはスペクトラムで確認
- AP・RF 調整:AP の再配置、送信電力の調整、バンドステアリングの是正。20/40 MHz のチャネル設計をフロア図に合わせて適用。802.11k/v と TWT を有効化
- 倉庫の最適化:通路に沿って指向性アンテナを配置し、複路干渉と隠れ端末を抑制。通路端の配置パターンを標準化
- 検証:カットオーバー後に再サーベイし、KPI と受入閾値の達成を確認
成果
- 切断 −62%、ローミング中の VoIP 再接続 <1.5秒
- 棚卸スキャンの平均時間 −29%(ローミングの安定化による)
- 監視とランブックの明文化で、現場の対応速度と満足度が向上
実施内容
- 床ごとの段階適用(POS/スキャナ/音声のスポット確認後に次工程へ)
- 立入・リフト規定の順守と営業時間の保護
- KPI と受入条件を事前合意し、カットオーバー後の再サーベイで検証
次のステップ
キャリアの干渉状況を四半期で再評価し、チャネル設計と電力調整を継続。通路の指向性アンテナ配置はテンプレート化して展開します。
期間
6週間(サーベイ後の受入検証を含む)
使用技術
Ekahau、コントローラ分析、オンサイト検証、指向性アンテナ
